JR北海道は2026年7月27日、老朽化が進むDE10形ディーゼル機関車を、8月から順次DD200形電気式ディーゼル機関車へ置き換えると発表しました。
DE10形は国鉄時代の1960年代から全国で活躍してきた機関車で、JR発足後も各地で貨物列車や工事列車、車両の入換作業などを支えてきました。今回の置き換えにより、北海道でも長年親しまれてきた国鉄形機関車が第一線から退くことになります。
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老朽化したDE10形をDD200形へ置き換え
JR北海道によると、苗穂運転所に配置されているDE10形ディーゼル機関車について、2026年8月からDD200形電気式ディーゼル機関車への置き換えを順次進めます。
DD200形は、貨物列車や工事列車のけん引、駅構内での入換作業などを担当する機関車です。今回の置き換えにより、これまでDE10形が担ってきた役割を引き継ぐことになります。
JR北海道では、安全性や安定輸送の確保に加え、老朽化した車両の更新を目的として導入を進めるとしています。
DE10形は約60年にわたり活躍した国鉄形機関車
DE10形は1966年に登場した国鉄のディーゼル機関車です。
軸重を抑えた設計が特徴で、支線や貨物ヤード、駅構内での入換作業など幅広い用途に対応できることから、全国で700両以上が製造されました。
旅客列車のけん引や工事列車、臨時列車などにも使用され、多くの鉄道ファンに親しまれてきた形式です。
1987年の国鉄分割民営化後はJR各社へ引き継がれましたが、老朽化や後継車両の登場により引退が進み、現役車両は年々減少しています。
JR北海道でも長年にわたって運用されてきましたが、今回のDD200形導入により、世代交代が本格化することになります。
DD200形は最新の電気式ディーゼル機関車
後継となるDD200形は、JR貨物が開発した電気式ディーゼル機関車です。
従来のDE10形などで採用されていた液体変速機方式とは異なり、ディーゼルエンジンで発電した電力でモーターを駆動する「電気式」を採用しています。
これにより、
- 燃費の向上
- 保守コストの低減
- 排出ガスの削減
- 走行性能の向上
など、多くのメリットがあります。
JR貨物では全国各地でDD200形への置き換えが進んでおり、北海道でも同形式が活躍しています。今回、JR北海道も同じ形式を導入することで、保守面での効率化も期待されます。
全国で進む国鉄形機関車の世代交代
近年はJR各社で国鉄形車両の引退が相次いでいます。
電車では115系や205系などが数を減らし、ディーゼルカーでもキハ40系やキハ47系の置き換えが進んでいます。
機関車についても例外ではなく、JR貨物ではDE10形やDE11形の後継としてDD200形の導入が進められており、JR各社でも同様の流れとなっています。
例えば、JR西日本では、木次線「奥出雲おろち号」をけん引したDE10形1161号機が引退を前に京都鉄道博物館で特別展示されました。あわせてこちらの記事もご覧ください。
「国鉄形」と呼ばれる車両は、昭和から平成、令和へと時代を超えて活躍してきましたが、その姿を見られる機会は少しずつ減っています。
今回のJR北海道の発表も、こうした全国的な世代交代の一つと言えるでしょう。
JR西日本のグループ会社「嵯峨野観光鉄道」では、2026年の運行をもって引退するDE10形機関車とSK200客車の運転台の見学ができるツアーを行います。
まとめ 北海道の鉄道風景も新たな時代へ
北海道ではDE10形が工事列車や入換作業など、目立たないながらも鉄道輸送を支える重要な役割を果たしてきました。
今回導入されるDD200形は、外観も性能も大きく変化した新世代の機関車です。今後は北海道の鉄道を支える主力機として活躍する姿が見られるようになりそうです。
一方で、長年親しまれてきたDE10形の活躍も終盤を迎えます。
近年は全国的に国鉄形車両の引退が続いており、今回の置き換えも時代の移り変わりを感じさせるニュースとなりました。北海道でDE10形の姿を記録したい方は、運用状況や安全に十分配慮しながら、今のうちに訪れてみるのもよいかもしれません。



