地方の夏祭りとローカル線。
この組み合わせに弱い方、多いのではないでしょうか。
栃木県那須烏山市で7月24日(金)~26日(日)に行われる伝統行事 山あげ祭 の開催にあわせて、烏山線で最終列車後の臨時列車が運転されることが発表されました。その名も――
「山あげ伝承号」
お祭りを最後まで楽しんでも帰れる、実にありがたい臨時列車です。
心ゆくまで「山あげ祭」を満喫できる
JR東日本ホームページ
臨時列車「山あげ伝承号」を運転します!
山あげ祭とは?
「山あげ祭」は、那須烏山市の中心市街地を舞台に、高さ約10メートルにもなる巨大な舞台装置「山」を人力で組み立て、移動させながら歌舞伎舞踊を演じるという、全国でもかなり珍しい祭りです。
国の重要無形民俗文化財に指定され、さらにユネスコ無形文化遺産にも登録。
“地方の祭り”という枠を超えた、日本を代表する伝統行事のひとつと言っていいでしょう。
なぜ臨時列車が必要なのか
問題は「帰り」です。
烏山線はローカル線。
通常ダイヤの最終列車は烏山駅21時35分発となっており、夜の演目やクライマックスを見終えてからだと、最終列車に間に合わないケースも出てきます。
そこで設定されるのが、今回の
臨時列車「山あげ伝承号」。
“祭りを最後まで見てからでも帰れる”
この一文に、すべてが詰まっています。
臨時列車「山あげ伝承号」運転概要
- 運転日
2026年7月24日(金)・25日(土)・26日(日) - 運転区間
烏山 → 宇都宮 - 時刻
烏山 22:20 発
宇都宮 23:11 着
宝積寺駅で東北本線黒磯駅行きに接続しています。
- 使用車両
EV-E301系(ACCUM) - 座席
全車自由席 - 運賃
乗車券のみで利用可能
※烏山線はICカード非対応区間のため、きっぷの事前購入が必須です。
車両は、今や烏山線の顔となった蓄電池電車EV-E301系。
静かな夜のローカル線を走るACCUM、なかなか絵になります。
“最終列車の後”に走る列車の特別感
alt="夜のEV-E301系001" class="wp-image-7940"/>最終列車の後に設定される臨時列車というのは、やはり特別です。
- 乗客のほとんどが祭り帰り
- 車内にはどこか余韻の残る空気
- 沿線はすっかり夜の静けさ
観光臨時列車というより、
「その日の思い出を運ぶ列車」
そんな表現がしっくりきます。
鉄道ファン的にも注目ポイント
- 烏山線での夜間臨時列車
- EV-E301系によるイレギュラーな時間帯運行
- イベント輸送としての“理想的な設定時刻”
派手さはありませんが、
「こういう列車が残ってほしい」と思わせる好例です。
まとめ
山あげ祭という伝統行事と、烏山線というローカル線。
そこに「山あげ伝承号」という臨時列車が加わることで、鉄道と地域行事がしっかり噛み合った輸送が実現しています。
遠方から訪れる人にとっても、地元の人にとっても、
“最後まで楽しめる”という安心感は何より大きいはず。
夏の夜、祭りの余韻を胸に、烏山線で帰る――
そんな旅も、なかなか悪くありません。

